健康になる食べ物事典 > 薬膳の苦味
薬膳の五味
- 苦味
苦味は、心臓、小腸の働きを助けて、熱を冷まし、炎症を抑え、出血を止め、尿や便で余分なものを排泄し、むくみをとる作用があります。
また、豆乳がにがりで固まるように、物を固める作用もあります。
主なものに、緑茶、緑野菜、春から夏にかけて採れる山野草類、紅茶、コーヒー、ビール、小魚の内臓、にがりなどがあります。
近年、排尿や排便障害に悩む声をよく聞きますが、これは、苦味に属する緑野菜をあまり食べず、肉食に偏ってしまったことも原因の一つだと考えられます。
苦味の摂りすぎは、肺や大腸の働きを抑制するので、辛味のものを組み合わせるようにしましょう。
- 温
豚レバー、もち米、かぶ、しそ、パセリ、あんず、うど、わらび、ふきなど
- 平
牛レバー、あずき、はすの葉、ぎんなん、グレープフルーツなど
- 涼
くわい、ごぼう、みょうが、セロリ、ゆり根、冬瓜、緑茶など