食べ物健康法

健康になる食べ物事典 > 薬膳・涼・寒性〜大根

薬膳の甘味

強壮、強精、貧血、肝臓病、血栓症の予防・改善

大根は、日本で最も多く生産されている野菜で、『古事記』の中にも記載されています。
アブラナ科の一年草。
「春の七草」のスズシロは、大根のことで、大根には、デンプン分解酵素ジアスターゼ、タンパク分解酵素のステアーゼをはじめ、オキシターゼ、カタラーゼなどの酵素類やビタミンCを多量に含んでいるため、健胃作用があり、食中毒や二日酔いに大変効果的です。 特にオキシターゼは焦げた魚にできる発ガン物質を分解するため、胃がん予防に役立ちます。大根の辛味は、胃液の分泌を高め、消化を促し、お通じをよくする作用があります。
また、鉄とマグネシウムの含有量が多く、粘膜の病気を癒す作用もあるので、風邪、気管支炎の咳止めや去痰などに効果があります。
さらに、大根に含まれる食物繊維が、種々のガン細胞の発生を抑制することも知られています。

<のどの痛み>
大根おろしに水アメを加えたものをなめる。
<鼻血>
ダイコン汁を脱脂綿につけて鼻の中に塗る
<咳・痰・声がれ>
約50ccのダイコンのおろし汁にはちみつや黒砂糖を加えて飲む。
<扁桃腺炎・虫歯・打ち身・かゆみ>
絞り汁を患部に塗布する。
<冷え性・婦人病・貧血・神経痛>
乾燥させたダイコンの葉を湯舟に入れて、入浴に使う。