健康になる食べ物事典 ＞ 薬膳・涼・寒性〜レンコン
薬膳の甘味
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の改善、貧血の止血
- 涼・寒性〜蓮根
東アジア原産のスイレン科。
７月から８月頃、大型の薄紅色の花が朝日と共に開花し、午後３時頃閉じる。これを繰り返して四日目に散ります。その種子は三千年もの間、発芽力を保持することができます。
種子、茎、地下茎（蓮根）が食用となります。地下茎（蓮根）の主成分は炭水化物で、でんぷんと同様に食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンやミネラルも豊富に含まれていて、ビタミンＣはレモンの含有量と同じくらい多く、貧血の改善に必要な鉄も多く含まれています。
黒ずみのアクの成分はタンニンで、止血、消炎作用があり、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の出血、鼻血に効果があります。
また、蓮根の切るときに出る独特の粘りは、ムチンで胃もたれ、胸やけ、消化不良に効きます。
- 民間療法
＜貧血＞
脱脂綿にレンコンの絞り汁を含ませて鼻孔に入れる。
＜下血・吐血＞
レンコン５０ｇを水６００ｃｃで半量まで煮詰めて１日３回、飲む。
＜全身倦怠・精力減退＞
ハスの種子２０粒をフライパンで炒めて１日３回に分けて食べる。