食べ物健康法

健康になる食べ物事典 > 薬膳・温熱性〜かぼちゃ

薬膳の甘味

脳卒中、風邪の予防、活性酸素の除去

中央アメリカ原産
ウリ科 1年草
かぼちゃは、大きく分けて日本かぼちゃ、西洋かぼちゃの2種類に分類され、7〜8月にかけて価格が最も安くなりますが、1年中市場には出ています。
一般的には、成熟していて重さが2kg以上あり、果皮、果肉ともに堅いものがおいしいといわれます。
保存に役立つかぼちゃは、昔から冬期のビタミンAの補給源として用いられてきました。
黄色の果肉に豊富に含まれるビタミンA(カロチン)は血管壁や皮膚、粘膜を強化し、皮膚の美容、動脈硬化や鳥目、眼精疲労、風邪や肺炎などの感染症の予防、改善に効果的です。
かぼちゃのビタミンE含有量は野菜の中ではトップクラスですが、このビタミンEとベータカロチンは、ガンをはじめとする万病の一因とされる活性酸素を除去する作用に優れています。
特に、ワタの部分には、カロチン含有量が果肉の約5倍もあります。
煮物やスープなどに一緒に入れて利用するようにしましょう。
漢方では、「南瓜仁」といわれ、回虫やギョウ虫の駆除薬として古くから使われています。
また、種子には、リノール酸が多く含まれ、動脈硬化の予防、改善に役立ちます。

<虫下し>
かぼちゃの種子30〜40gをよくすりつぶし、少量の水を加え、ふきんでよく搾りこしたものを飲む。
<咳、痰>
種子20粒程度をフライパンで炒めて食べる。
<化膿性皮膚炎>
種子をすりつぶして患部に貼る。

カロチンは、油と一緒に摂ると吸収がよくなります。
油で炒めたり、揚げたりして調理するといいでしょう。