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薬膳とは?
体調がおかしいなと感じたときこそ、見直してみたいのが日々の食事です。
外食やお弁当を買って済ませているようなら、食のバランスが崩れているいるのも不調の原因の一つかもしれません。
中国で長い歴史を持つ薬膳には、生薬を用い食事で病気を治す食療、病気を予防するための食養があります。
その人の体質に合わせてバランスよく食べる知恵がいっぱいです。
健康保持のための食事として、中国の医食同源(薬食同源)の考え、病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠くことができないもので、源は同じだという考えから生まれたもの。
この薬膳の考え方を献立作りに活かしながら日々の献立を考えて見ましょう。
5つの味が五臓六腑を整える
東洋医学では、5臓(心・肝・脾・肺・腎)六腑(小腸・胆・胃・大腸・膀胱・三焦)が互いに助け合い(相性)、牽制し合い(相剋)調和を保っていると考えます。
健康を維持するためには、この調和が大切です。
五臓の調和を保つためは、5つの味(酸・苦・甘・辛・鹹)を考えることが大切です。
酸の食べ物は、肝・胆、苦の食べ物は、心、小腸、甘の食べ物は、脾・胃、辛の食べ物は、肺・大腸、鹹の食べ物は、腎・膀胱に入り、それぞれの働きを助けると考えられています。
この5種類の味をバランスよく摂ることが大切なことなのです。
一昔前の家庭では当たり前に食されていた和食、ご飯(甘)、味噌汁(鹹)、梅干し(酸)、たくあん(辛)、緑茶(苦)のように5つの味のバランスがとれた食事でした。
また、現代人の生活を考えると汚染物質などのストレスにさらされ、それらを分解する役割を持つ肝臓に大きな負担がかかり、五臓のバランスが崩れやすくなっているのが現状です。
肝臓の働きを助ける酸味の食材をなるべく摂るだけでなく、からだには本来必要のない化学物質を取り込まない努力も必要なことです。