食べ物健康法

健康になる食べ物事典 > 薬膳・平性〜クコ

薬膳の甘味

強壮・強精作用、動脈硬化の予防、胃腸病の改善

ナス科クコ属の植物で中国、日本、韓国に自生しています。
クコは、実、根の皮、葉にそれぞれ別の薬効成分があり、用途、目的もそれぞれ違っています。
最も一般的に利用されるのは葉の部分で、中国では野菜として売られています。若葉は柔らかで、クコ飯にお浸しにてんぷらにと色々利用できます。
漢方では、乾燥させた果実を枸杞子と呼び、滋養、強壮、強精薬、眼病や糖尿病などに、葉は枸杞葉、根を地骨皮と称し、解熱や解毒作用があるとして用いられています。

<動脈硬化の予防>
葉に含まれているルチンには、毛細血管を強化する作用があり、低・高血圧症の両方に効果ある。
<胃腸病の改善>
ベタインが消化器系の分泌、運動を促し、神経の伝達をスムーズにするので、胃腸病に効果がある。
<強壮・強精>
アルカロイドが神経に働きかけ、強精、強壮効果を発揮する。

クコ茶
クコの葉をよく洗い、湯気の立つ蒸し器で2〜3分蒸す。蒸した葉を細かく刻み、絞ってからアクを取る。これを1〜2日、日に当てて干す。湿気に気をつけて保存し1日10g程度お茶で飲む。
クコ酒
よく熟したクコの実200gを水洗いした後、水気を切り、広口ビンに入れる。ホワイトリカー1.8リットル、氷砂糖200gを加え、密封して冷暗所に2ヶ月間保存。毎日杯に1〜2杯ずつ飲む。