食べ物健康法

健康になる食べ物事典 > 薬膳・温熱性〜しそ

薬膳の辛味

食中毒の改善、風邪の予防、気分の落ち込みの改善

中国、ビルマ、ヒマラヤ原産のシソ科。
シソは、ベータカロチン、ビタミンB1・B2・C、鉄、カルシウム、リンなどのミネラル、クロロフィルなどを多く含む緑黄色野菜です。
シソの成分は、独特の香りの成分であるペリルアルデヒドで、防腐作用があり、魚やカニの中毒に対して解毒剤として用いられます。
また、発汗、利尿、鎮咳、去痰作用もあるので、風邪にも効果です。
シソには、神経を落ち着かせる作用もあり、ノイローゼやうつ病、自律神経失調症に使われる漢方薬の主成分にもなっています。
そのほか、ペリルアルデヒドの効能を持つシソは、気管支喘息、風邪、発熱、頭痛、咳止め、胃弱、うつなどの漢方薬の成分としても使われます。
また、シソには、リノール酸やアルファリノレン酸などの不飽和脂肪酸が含まれていて、脳卒中や動脈硬化の予防、免疫力増強に効果のあることが明らかにされてきました。
さらに赤ジソの色素には、強力な抗酸化作用があり、万病の予防に役立ちます。

<風邪>
シソの葉10gを200mlの水で半量になるまで煎じて、1日3回に分けて飲む。
<魚・魚介の食中毒>
シソの葉30gと細かく刻んだしょうが15gを500mlの水で半量になるまで煎じて飲む。
<吐血>
シソの葉5gと黒豆1合を約600mlの水で半量になるまで煎じて飲む。
<切り傷・水虫・発疹>
水に浸した葉を手でよくもんで、傷口や患部に貼る。
<冷え性・神経痛・生理不順・腰痛>
シソの葉数枚を湯舟に入れて入浴する。